妊娠をきっかけに仕事を辞める女性たちが居ますが、今、ネット上で「亡くなった子をおなかに残したまま夜勤をする」といったエピソードが話題になっています。

考えただけでもゾッとする内容ですが、一体どういった事情でそのような状態になってしまうのでしょうか。

この記事では職場で横行する「マタハラ」についてや、話題の詳細などをまとめていきます。

TOP画像引用元:https://www.amoma.jp/column/maternity/birth-support/19482.html

 

最近増えてきている「マタハラ」とは?

http://quiizu.com/archives/64017
日本は未だに第一子の妊娠を機に、約6割の女性が仕事を辞めています。
育児休業を利用したあとに職場に復帰した割合は、正社員で43.1%、
派遣・パートなどの非正規社員はわずか4%に留まっています。

マタハラが生まれる理由は大きく2つあります。

1つは性別役割分業の意識。
男性が外で働いて、家事・育児は女性が担うという家庭における夫婦の責務や役割を明確に区別する考え方です。

そして、もう1つが長時間労働。
データ調査でも、合計約44%と長時間労働が横行している職場でマタハラが起こっていることが分かりました。

有給取得率別にみると、産休・育休どころか有給すら取りづらい労働環境でマタハラが生じていることがうかがえます。

http://www.mataharanet.org/matahara/basic/

以前から日本に存在していた「マタハラ」、「マタニティ・ハラスメント」が最近ますます話題になっています。

マタハラとは一体どういったものが該当してしまうのでしょうか…?

調べてみたところ、大まかには4つのタイプがあるそうですのでご紹介していきます。

 

昭和の価値観押し付け型

https://www.somu-lier.jp/column/prevention-of-maternity-harassment/

これは「女性は妊娠や出産を機に家庭に入るべき」といった考えで間違った配慮を押し付けてしまうタイプのことです。

妊婦側の意思は無視して仕事から外してしまうことが多いようですね。

「子供のことを第一に考えろ」、「旦那の収入があるから良いだろう」などといった台詞のあとに「だから辞めたらどうだ」と続いた場合、完全なマタハラに該当するようです。

確かに、辞めることを促すのは、妊婦でなくともあってはならないことでしょう。

 

いじめ型

https://mama-9jin.com/expert/article/4158

妊婦である女性社員の分まで業務をカバーさせられる事の怒りの矛先が向いてしまうパターンです。

「迷惑」、「休めて羨ましい」などといった心にもない言葉を投げかけ、妊婦にプレッシャーを与えます。

特に同僚や後輩に当たる人物がこのケースに当てはまるのではないでしょうか。

勝手に妊娠したのになぜ自分たちがフォローをさせられるのか、といった思考に発展してしまうことも少なくないようです。

 

パワハラ型

https://karadanote.jp/22606

これは長時間働けない社員に、長時間労働を強制するいわゆる「パワハラ」にも分類されるものです。

「時短勤務なんて許さない」、「人手が足りないから」などと理由をつけて会社に拘束してくる上司が多いのが現状です…

日本には「長時間働けて一人前、働けない奴は半人前」という労働文化が今でも根付いてしまっているのが原因だそうです。

 

追い出し型

https://best-legal.jp/maternity-harassment-3944

4つめが「追い出し型」。

これはパワハラ型とは逆に「長時間働けなくなった社員を排除する」形のマタハラです。

「残業できないなら他の人に迷惑」「子供が出来たら辞めてもらう」などといった理由をつけて、会社で働く機会を奪っていくのだそうです。

酷いところだと産休や育休などは無いと告げられる場合もあるようです。

これら全ては違法行為とされていて、マタハラ被害の多くは「追い出し型」なのだそうです。

 

3割が「妊娠が分かってから出産後1年までに退職」を選択

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00010000-otekomachi-life&p=2
厚生労働省は7月、妊娠中の働き方について、
取り組みの遅れが指摘される中小企業と、そこで働く従業員を対象に全国調査を始めた。
過重な働き方で仕事を辞める例もある中、実態を明らかにして妊娠中の働き方改革につなげるのが狙いだ。

具体的には、働く女性が妊娠・出産しても仕事を辞めずに働き続けていくために必要なことや、
妊娠で退職を迫られた経験の有無、切迫流産など、妊娠中に起きたトラブルなどを聞く。

今年度内にも調査をまとめる方針だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00010000-otekomachi-life&p=2

国の調べによると、「妊娠が分かってから出産後1年までに退職」を選択する女性は3割を超えるのが現状なのだそうです。

厚生労働省はこういった情報やマタハラ被害の相談なども受け、全国調査を始めた模様です。

この調査によってマタハラが減り、妊婦でも継続して勤務していけるような職場環境になることを願うばかりですね…

 

「妊婦は邪魔」行き過ぎたマタハラで死産も…

https://up-to-you.me/article/2322