はじめに
伊藤詩織さんが「捜査員のみなさんから、『処女ですか?』と質問されました。『なんのための質問ですか?』と聞いたら、『聞かなくてはいけないことになっている』と。捜査のガイドラインに載っているんだと思いますが、そうならとてもおかしいことだと思います」と捜査中の屈辱を語った事が話題になっているようです。ネット上の反応などをまとめました。
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TOP画像引用元https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170608-00010012-jisin-soci
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目次
「処女ですか?」と聞かれ…詩織さんが語る“捜査中の屈辱”
https://togetter.com/li/1115301「捜査員のみなさんから、『処女ですか?』と質問されました。『なんのための質問ですか?』と聞いたら、『聞かなくてはいけないことになっている』と。捜査のガイドラインに載っているんだと思いますが、そうならとてもおかしいことだと思います」
そう話すのは、元TBSのジャーナリスト山口敬之氏(51)から、レイプ被害を受けたと訴えているジャーナリストの詩織さん(28)。
詩織さんは5月29日、山口氏が不起訴処分になったことを受け、検察審査会に不服申し立てをしたあと“実名・顔出し”の記者会見を行い、注目を集めた。
記者会見後は、「売名行為だ」といったバッシングもあり、「2日間ほど固形物が喉を通らなかった」と言うほど、詩織さんは強いストレスを受けていた。
しかし、冒頭のような警察の捜査態勢をはじめとする、性犯罪被害者がバッシングを受けるような状況を「変えないといけない」という強い思いから、記者会見から約1週間後の6月7日、詩織さんは再び心境を語る決意をした。
「捜査の過程では、被害者として耐えられないことがたくさんありました。所轄の高輪署では、男性警官がいる前で私が床に寝転がり、大きな人形を相手にレイプされたシーンを再現させられました。さらにそれを写真に撮られるんです。口頭で説明すれば状況はわかることなのに、なんでこんな屈辱的なことをしなくちゃいけないのか。ほんとうに苦しかった……」
詩織さんの口からはまさに“セカンドレイプ”のような捜査の実態が語られた。8日、性犯罪に関する刑法の厳罰化に向けた法改正が衆議院で可決された。
しかし詩織さんは「こういう捜査の方法から変えていかないと、被害者が警察に届け出できない。いくら性犯罪の法律が厳罰化されても救われない」と指摘する。
とくに詩織さんのように知人からレイプ被害を受けたと訴えた場合、「合意があったのでは?」と被害を受けた側が疑われ、被害届を受理されるのすら難しいという現実がある。
今回はホテルの防犯カメラの映像をチェックした警察が、事件性があることを認めた後ですら「君の経歴に傷がついてしまう。いままでがんばってきた勉強も全部水の泡。あなたも傷つく、家族も傷つく」などと言われ、詩織さんは何度も、警察から被害届を出すのを思いとどまるように説得された。
「私は被害を受けた時点で十分傷ついています。そこを受け入れてもらえないと知ったときは、もっと残念に思いました。日本には、性被害について語ることは“タブー”っていう空気があって、被害者自身が話せない状況が作り上げられている。このタブーを壊して話せる社会にしないと被害者は助かりません」
こうした無理解に加え、大きな問題なのは、社会に根深く残る性犯罪被害者に対する“偏見”だ。5月29日に行った記者会見のあと詩織さんは、着ていたシャツの「胸元が開きすぎている」と非難を受けた。
つまり「そういう隙のある服装をする被害者が悪い」という被害者に責任を押しつける風潮があるのだ。詩織さんは、幼いころにも同じような非難を受けたことがあった。
「10歳のとき、母に初めて買ってもらったビキニを着て友人と波のプールで泳いでいたら、男性に後ろから体を触られたんです。でもそのとき友人の母親から『そんなのを着ているからよ』と言われて、とてもショックでした。着ているもので責められる。日本の性犯罪被害者に対する認識はいまも遅れたままだと思います」
気丈な詩織さんだが、「家族に心配や迷惑をかけるのは、本当に辛かった」と話す。
「けど、私がだまっていたら現状を変えられない。将来、自分の子どもや大切な人に同じことが起こったら、すごく後悔すると思ったんです。いまここで、なぜきちんとこの話を伝えて、変えようとしなかったんだろうって。まちがっていることは、まちがっていると、きちんと話せる社会にしたいんです」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170608-00010012-jisin-soci
捜査員のみなさんから「処女ですか?」と質問されましたとありますが、これもいちいち捜査官が変わる度に聞かれるのもおかしな話のような気がします。
性被害で処女かどうかは必要な質問だとして、一度聞いたら記録として残すでしょうし何回も聞かれたというのは本当の話なのでしょうかね。
実際に詩織さんを取り調べた捜査員などが証言してくれれば一気に事件も解決に進む気がするのは気の所為でしょうか…。
セカンドレイプとは
http://tanakaryusaku.jp/2017/05/00015943性的二次被害。
レイプや性犯罪、性暴力の被害者が、その後の経過において、更なる心理的社会的ダメージを受けること。
具体的には、レイプや性犯罪・性暴力被害者を診察する産婦人科医や事情聴取をする警察官が、「あなたにも隙があったんですよ」などと被害者にも責任があるという発言をすること、あるいは好奇心的な目で見ることなどによる。
また、いかに主観的には被害者に同情的で、犯人を批判することを目的とした報道や接し方でも、その事件が話題にされること自体が被害者にとって苦痛になることや、人権保障のため、原則公開されている法廷で、弁護側が被告人のために行う主張や尋問それ自体が被害者を傷つけることもある。(これに配慮し、公判での被害者側プライバシー配慮は、顔を隠せるなど近年進んでいる)
その心理的社会的ダメージの影響としては、被害者の人間不信が強まること、無力感が強まること、安心感が損なわれること、レイプや性犯罪・性暴力そのものへの恐怖がさらに高まることなどがあげられる。
セカンドレイプを防ぐには、レイプや性犯罪・性暴力事件に関与する、医師、警察、司法関係者などが持つ、レイプ神話をはじめとした誤ったレイプや性犯罪・性暴力理解、誤ったセクシュアリティ理解を是正する教育が必要である。
セカンドレイプの典型的な例として、『処女(もしくは非処女)はレイプされてもたいしたことじゃない。』、『肌を隠す女(もしくはさらす女)は男を誘惑(もしくは挑発)しているから、レイプされても文句は言えない。』、『女が簡単にセックスさせない性的に厳格な社会だから(もしくは女が誰にでもセックスさせる性的に放縦な社会だから)レイプが起こる』などという、オス目線で、メスの性的な決定権の目線に立たないセックス理解に基づくレイプ免罪言説がある。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%AB%A5%F3%A5%C9%A5%EC%A5%A4%A5%D7
今回の詩織さんの件で言えば、「捜査員から何度も処女かどうか尋ねられた」「男性警官がいる前で私が床に寝転がり、大きな人形を相手にレイプされたシーンを再現させられた」と主張している内容がセカンドレイプにあたると 思われます。
精神的苦痛を受けたとも言っているので、このあたりの捜査状況がどうだったのかもハッキリさせる必要があると思いますが…。
詩織さんの言うところの「私の知り得ない上のパワー」が作用するとしたら捜査の実状も闇の中でしょう。