9月6日に発生した北海道胆振東部地震の被災地で、救援物資の液体ミルクがほぼ使われず保存されていることに関して、被災地の自治体に道庁側から通知されていた文書をハフポストが入手したことが話題になっています。
この記事では騒動の詳細や文書の内容まで詳しくまとめていきます。
TOP画像引用元:https://this.kiji.is/417974905035768929?c=39546741839462401目次
液体ミルクの販売、日本でも解禁に
https://www.asahi.com/articles/ASL866VR0L86ULBJ00K.html育児の負担軽減や災害時の備えになると期待される乳児用の液体ミルクの国内販売が8日、解禁される。
厚生労働省が製品の規格基準を定めた改正省令を公布、施行する。
メーカーは、原料の種類や配合などについて厚労省の承認と、
成分について消費者庁の特別用途食品の表示許可を得れば、製造販売できるようになる。
加藤勝信厚労相が7日の閣議後会見で、明らかにした。
乳業メーカーの業界団体・日本乳業協会によると、市販までには1年以上かかる見通しだという。
https://www.asahi.com/articles/ASL866VR0L86ULBJ00K.html
海外では既に販売されている液体ミルクがいよいよ8月8日から日本でも解禁されました。
液体ミルクは赤ちゃんや新生児にすぐ授乳出来るように調乳済みのようで、ペットボトル容器や紙パックに入って販売される乳児用ミルクになります。
そのまま飲ませることが出来るため、ミルクで赤ちゃんを育てているママには非常に強い味方となるでしょう。
常温での保存が可能で、たくさん買っておいて備蓄も出来るほか、長時間のお出かけなどで荷物が多くなるときにも重宝しそうですね。
デメリットを上げるとするならば、認可前の液体ミルクはとにかく高く、現在は輸入品に頼らざるを得ないのが現状なのだそうです。
「無菌充填製法」という特殊な技術によって製造されているため、安全面には問題がないようですが、ミルクを常温で保存すると考えると日本人に定着するのはなかなか大変そうですね…
液体ミルク1050本を北海道地震の被災地に送付
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091800722&g=soc北海道地震で、道は東京都から救援物資として乳児用液体ミルクの提供を受けた。
ただ専門家は、災害時に乳児の口に入れる際には注意が必要と指摘する。
北海道地震では9月10~11日に、フィンランド製の1050本の液体ミルクが道に提供された。
道は避難所やミルクが行き届いていない家庭に届けてもらうため、被災した厚真町や安平町など5町に約200本ずつを配布した。
ただ液体ミルクは国内ではまだ一般に流通しておらず、多くの乳児は初めて口にすることになる。
アレルギーなども懸念されるが、災害時にはすぐに病院で診察してもらえない可能性がある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018091800722&g=soc
乳児用液体ミルクは2016年の熊本地震の際、フィンランドから支援物資として届けられたのが始まりで、子供を抱えた被災者にとても歓迎されていました。
東京都は今年の6月、災害時に液体ミルクを調達できるよう、流通大手であるイオンと協定を締結。
7月に発生した西日本豪雨では岡山県倉敷市の要請を受け、早速2000本を提供していました。
北海道地震でも1050本の液体ミルクを提供しましたが、まだまだ流通していない物なだけにアレルギーなどが懸念されます。
配布にあたり、ミルクには注意点などを記した説明書も添付したそうです。