X線を使って身体の断面を見るCT検査は、現在がんの診察には欠かせない技術となっています。

そのCT検査に、あってはならない間違いが発覚しました。

千葉大学医学部附属病院で、複数に患者に対して検査結果の見落としだどがあり、このうち2人が死亡したことが明らかになりました。

この記事では事故の詳細や経緯についてまとめていきます。

TOP画像引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180609-00000003-jnn-soci

 

検査の見落としで2人死亡、千葉大学医学部附属病院が謝罪

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千葉大学医学部の附属病院でCT検査の見落としなどにより、2人に適切な治療が行われず、死亡した疑いがあることがわかりました。

亡くなったのは、腎がんだった60代の女性と肺がんだった70代の男性です。

病院によりますと、死亡した2人のケースを含め、2013年以降、30代から80代のあわせて9人に対し、見落としなどがあったということです。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180609-00000003-jnn-soci


病院は「治療の選択肢を狭めた」と影響を認め、
山本修一病院長が「患者と家族に多大な負担を掛け、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018060800889&g=soc

病院側がミスを認め、謝罪をしたそうです。

なぜ今回、こうした検査の見落としなどが起きてしまったのでしょうか。

私達が見ても分からない内容を、その道のプロである医師が見落としてなかったことにされてしまったら、誰が病を見つけてくれるのでしょうか。

 

死亡患者は画像診断報告書の見落としで死亡か


腎がんで死亡した女性は、2013年、腸の疾患でCT検査を受けた際、腸ではなく「腎がんの疑い」と診断されました。
ところが、この画像診断報告書が見落とされ、去年10月、腎がんの進行が認められ、その2か月後に死亡しました。

「(CT検査の)画像診断報告書を提出しているにもかかわらず、診療科の医師が(自身の)専門領域のみに注目して診断し、(がんなど)付随する所見の確認が不足していた。
画像診断報告書を重要視していなかった意識の問題」

(千葉大学医学部附属病院 山本修一病院長)

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自身の専門領域でのみ判断し、がんの進行に気付けなかったというのは医師としてどうなのでしょうか。

副病院長の市川氏は「その時点で治療を行っていれば経過に大きな違いがあった、結果的に命を救えなかったので、因果関係があったと言われればそのとおり」とのコメントですが…

もう二度とこのような事故が起きないよう、防ぐ方法は無いのでしょうか。

 

なぜ今回の事故が起きてしまったのか、対策は可能?

http://www.kitakyu-hp.or.jp/contents/kokura/about/section/radiology/ct.html