ベトナム女児殺害事件に性的被害の疑いが出てきたため、被害者を匿名報道にすると神戸新聞と千葉日報が5月6日の朝刊で掲載したそうです。このタイミングで今更?と被害者の匿名報道の是非について ネット上で議論になっているようなので詳しく調べてみました。

TOP画像引用元:http://gogotsu.com/archives/28790

 

千葉のベトナム女児殺害事件「性的被害の疑いが出たため被害者を匿名報道します」

https://matochan.net/th/1189821
3月下旬に行方不明になり、3月26日に自宅から11キロ離れた場所で女児の遺体が発見されると言う事件が起きた。

4月14日になり澁谷恭正容疑者(46歳)が遺体遺棄の容疑で逮捕された。この容疑者は被害者が通う学校のPTA会長だったという。

そんな女児殺害事件に性的被害の疑いが出てきたため、被害者を匿名報道にすると神戸新聞と千葉日報が5月6日の朝刊で掲載。

既に本名が大々的に報じられている被害者を匿名報道に切り替えるという。

女児殺害事件の当初から「性的被害があるのでは?」と言われてきたが、犯人の再逮捕、そして性的被害があると発表と同時に被害者を匿名報道。

事件当初から予想が付きそうなものだったのではなかったのだろうか。

匿名報道から実名報道というのは聞いたことあるが、実名報道から匿名報道は手遅れとしか言いようがない。

http://gogotsu.com/archives/28790

本当にこのタイミングでの匿名報道への切り替えは疑問しか浮かびませんね…。何故、これだけ世間に名前も広まってしまった後の今更の対応なのか?そして事件当初から実名報道する必要性はあったのか?性的被害の有無により被害者の実名報道するしないを切り替える必要があるのか?等々挙げればキリがありません。

 

匿名報道とは

http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161001000248.html
事件や犯罪についての報道を匿名で行なうこと。被疑者および関係者の人権・プライバシーを守るため,無罪推定の法理(有罪が確定するまでは無罪と推定して扱われる,という法理論)に立脚している。

スウェーデンでは 1974年,報道倫理綱領を改定して犯罪報道の匿名主義を確立した。それに範をとった共同通信社の記者である浅野健一が日本への導入を提唱し(『犯罪報道の犯罪』1984),実名報道の立場をとる日本の犯罪報道のあり方に一石を投じた。

1989年末から報道機関が逮捕された者に原則として「容疑者」という呼称をつけるようになり,それまでの呼び捨て報道をほぼ一斉にとりやめた。その後も報道される側の人権に配慮した措置を求める声は強くあるが,日本では実名報道の立場を堅持している。少年犯罪については,少年法61条により匿名報道が原則となっている。

https://kotobank.jp/word/%E5%8C%BF%E5%90%8D%E5%A0%B1%E9%81%93-341297

関係者の人権・プライバシーを守るため


とあるのに、今回のベトナム女児殺害事件においても当初から匿名ではなく、被害者の実名報道が各メディアやテレビでもされていました。

ベトナム女児殺害事件に限らず、 被害者が実名報道されるのはある種の風潮のようになってしまっている気がします。

 

被害者の実名報道によるメリットを疑問視する声も

http://free-dentist.com/category/%E7%96%91%E5%95%8F/