2017年10月9日、テレビ番組で特集が組まれる名古屋闇サイト殺人事件。凄惨な犯行内容が話題となった凶悪事件では、被害者がATMの暗証番号で遺した彼氏や母親への暗号の意味が明らかになるなど、事件の全貌が時間の経過とともに明らかになっています。
この記事では、事件の詳細や犯人の情報、被害者が暗号で遺したメッセージなどについてまとめてみました!
闇サイト殺人事件とは?
https://twitter.com/tyo21sky/status/6150097250468782082007年8月24日夜の11時過ぎ、その事件は起こった。
帰宅途中の磯谷利恵さん(当時31歳)が、愛知県名古屋市千種区の路上を歩いていたところ、白いワンボックスカーから出てきた男に道を尋ねられた。そして、一瞬の油断をつき、利恵さんは車の中に押し込まれ、手錠をはめられてしまう。
バッグから現金とキャッシュカードを奪った3人の男たちは、拉致現場から30キロメートルあまり離れた愛西市の駐車場まで移動。彼女の頭にガムテープをぐるぐる巻きにし、頭にレジ袋をかぶせた上、40回にわたってハンマーで殴りつけて殺害。無残な遺体は、岐阜県内の山林に埋められた。
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170209/Cyzo_201702_40_20.html
2007年に世間を震撼させた名古屋闇サイト殺人事件。その凄惨な犯行内容はもちろんのこと、犯人グループの3人が「闇サイト」と呼ばれる場所で知り合っていたことにも多くの注目が集まりました。
では、この「闇サイト」とはどんなものなのでしょうか。
闇サイトとは?
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1706/09/news044.html
名古屋闇サイト殺人事件で大きな注目を浴びた「闇サイト」。闇サイトとは、犯罪などの違法となる行為の勧誘を主な目的とするWebサイトの俗称で、マスコミが作った造語です。ネット上では「アングラサイト」とも呼ばれています。
闇サイトという単語自体が使われ始めたのは2005年ごろからですが、この言葉が一気に有名になったのは2007年の名古屋闇サイト殺人事件でのこと。
2007年の新語・流行語大賞の候補にも選ばれており、この事件が与えたインパクトの大きさがわかります。
サイトの創設者の目的は、広告収入だったことが日本テレビなどの取材で明らかになっていますが、犯罪の勧誘などが行われていても管理者が無関心であったことが問題視されていたようです。
犯人のプロフィールは?
闇サイトと呼ばれる犯罪を勧誘するサイト内で知り合った闇サイト殺人事件の共犯者3人。ここからは、闇サイト殺人事件の主犯者3人のプロフィールをまとめていきます。
神田司
https://www.japantimes.co.jp犯行時36歳だった神田司は朝日新聞の新聞拡張員をしていたそうです。愛知県豊明市に在住していた神田司の出身地は群馬県。幼少期は両親の離婚が原因で親族の家を転々としていた神田司は成人後に愛知県で就職していたそうです。
闇サイトで違法な収入も得ていた神田司は、共犯者に対して
と語っていたそうです。
堀慶末
https://matome.naver.jp/odai/2136565847494695601堀慶末(ほりよしとも)は犯行時32歳で名古屋市東区在住の無職。東区内のマンションでは女性と同居していたそうです。
また、堀慶末は1984年に日本国籍に帰化した在日であったらしく、帰化前の名前は「金 慶末」だったこともわかっています。
堀慶末は闇サイト殺人事件よりも以前に碧南市パチンコ店長夫婦殺害事件などを起こしており、闇サイト殺人事件と合わせて二つの事件で起訴されており、2015年には死刑判決が言い渡されています。
川岸健治
https://newsjouhousaishin.inupolice.com犯行当時、40歳だった川岸健治は本籍が愛知県津島市の無職で車上生活を送っていたそう。闇サイト殺人事件の翌日、死刑になりたくないからという理由で自首し、それがきっかけで残りの2人の犯人の逮捕に繋がりました。
川岸健治は闇サイト内で「出会い系サイトで知り合った女性を強姦し、それをネタに50万円脅した」と語っており、闇サイト殺人事件でも被害者女性を強姦しようとしていたと証言されています。
犯人への判決は?
https://matome.naver.jp/odai/2136565847494695601判決は、今回の事件は、インターネットの掲示板を通じて集まり、犯罪を計画し、それを実行したという点に特徴があると指摘。素性も知らない者同士が悪知恵を出し合って利用し合い、一人では行い得なかったような凶悪、巧妙な犯罪が遂行可能となった、とした。
近藤宏子裁判長は、「被害者の哀願に耳を貸さず殺害した犯行は無慈悲で悲惨で、戦慄を禁じ得ない」として、神田、堀両被告に死刑、川岸被告は「犯行直後、自首している」として、無期懲役を言い渡した。
http://www.geocities.jp/hyouhakudanna/punish2009.html#kandatu
闇サイト殺人事件の一審では、神田司・堀慶末に死刑判決が、川岸健治に無期懲役判決が下されました。その後、神田司の控訴は棄却され死刑が確定(2015年に死刑執行)。第二審が行われた堀慶末と川岸健治にはどちらにも無期懲役の判決が確定しています。
なお、堀慶末は無期懲役の確定後に、闇サイト殺人事件の前に起こしていた碧南市パチンコ店長強盗殺人事件で起訴され、死刑判決を受けています。