山中伸弥教授が所長を務めるiPS細胞研究所の山水康平助教授が論文不正・捏造を行ったことが話題となっています。
山中伸弥教授のプロフィールや経歴、娘の情報やiPS細胞の詳しい解説などをまとめてみました!
目次
山中伸弥教授のプロフィール
https://mainichi.jp/articles/20171108/k00/00e/050/309000c本名 | 山中教授(やまなかしんや) |
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生年月日 | 1962年9月4日(55歳 |
出身地 | 東京 |
職業 | 医学者 |
研究分野 | 医学 再生医学 生物学 幹細胞生物学 発生生物学 発生工学 |
所属 | 京都大学iPS細胞研究所 |
Wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/山中伸弥 |
大阪府枚岡市出身である山中伸弥教授は小学校から大学の1回生までを奈良県奈良市にて育ったそう。山中伸弥教授は神戸大学医学部位学科、大阪市立大学大学院医学研究科博士課程を修了しています。
山中伸弥教授は高校時代、ミシンを作る町工場を経営している父親から医師を勧められていたそう。大学卒業後に臨床研修医として整形外科で働いていたときに指導医から罵倒され続けたことで自分には向いていないと感じたと語っています。
そんな山中伸弥教授が研究者としての道を選んだ理由は、臨床研修医時代に担当した全身の関節が変形したリウマチの女性患者に衝撃を受けたことがきっかけだそうです。
iPS細胞を生み出した研究もそのような重症患者を救いたいという思いが根底にあるようです。
ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授
http://www.nikkei-science.com/?p=29169スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル生理学・医学賞を、生物のあらゆる細胞に成長できて再生医療の実現につながるiPS細胞を初めて作製した京都大学教授の山中伸弥iPS細胞研究所長(50)と、ジョン・ガードン英ケンブリッジ大名誉教授(79)の2人に贈ると発表した。
日本人のノーベル賞受賞は10年に化学賞を受けた根岸英一・米パデュー大学特別教授と鈴木章・北海道大学名誉教授以来2年ぶり19人目。生理学・医学賞では1987年の利根川進・理化学研究所脳科学総合研究センター長以来25年ぶり2人目となる。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGG0301P_Y2A001C1000000/
2012年10月、山中伸弥教授のiPS細胞の研究成果が認められ、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。日本人によるノーベル賞受賞は2010年に科学賞を受賞した根岸英一教授と鈴木章教授の受賞以来19人目のノーベル賞受賞者となりました。
では、山中伸弥教授が作り出したiPS細胞とはどんなものなのでしょうか。
iPS細胞とは
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/nakagawa/?page_id=1179iPS細胞とは、どのような細胞ですか?
A 人間の皮膚などの体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞に変化します。
この細胞を「人工多能性幹細胞」と呼びます。英語では「induced pluripotent stem cell」と表記しますので頭文字をとって「iPS細胞」と呼ばれています。 名付け親は、世界で初めてiPS細胞の作製に成功した京都大学の山中伸弥教授です。
体細胞が多能性幹細胞に変わることを、専門用語でリプログラミングと言います。 山中教授のグループが見出したわずかな因子でリプログラミングを起こさせる技術は、再現性が高く、また比較的容易であり、幹細胞研究におけるブレイクスルーといえます。
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/faq/faq_ips.html
iPS細胞の革命的であったところは、一度皮膚や臓器の一部に変化した細胞を変化前の姿に戻すといういわば「細胞の初期化」「細胞のタイムスリップ」というそれまで不可能だと思われていたものを実現したところにあります。
iPS細胞を使えば、自分の身体の細胞の一部から人工的に臓器などの病に侵された部位を生み出すことができるため、臓器移植が現在よりも極端に容易になるという点で、医学界に革命を起こす発見だと評価されました。
以前からiPS細胞のような幹細胞に関する研究はなされており、ES細胞という受精卵を壊して作る幹細胞は発見されていました。
しかし、一つの命と同等の受精卵を壊すことは倫理的に大きな問題となることが指摘されており、幹細胞が医療に利用される機会はかなり限定的になっていました。
この倫理的な問題をクリアしたことも世界的にiPS細胞が評価されたことの一因となっているようです。
山中伸弥教授の部下が論文不正
http://hamusoku.com/archives/9751077.html京都大は22日、京大iPS細胞研究所の山水康平特定拠点助教の論文に捏造(ねつぞう)と改竄(かいざん)があったと発表した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って脳の構造体を作ったとの内容で、主要な図6点全てに不正があったと認定した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/23/news053.html
2018年1月22日、山中伸弥教授が所長を務める京都大学iPS細胞研究所で、山水康平助教授の論文捏造・改ざんが発覚しました。
幹細胞に関する研究では、以前に韓国の研究者が論文捏造をしたことで分野そのものの発展がストップしていた過去もあり、今回の論文不正を山中伸弥教授も事態を重く受け止めているようです。