コンビニに１万時間超の無断駐車で921万円の賠償命令を大阪地裁が命じ話題に！ネット上での各反応まとめ

無断駐車は、駐車スペース利用の侵害で不法行為（民法第709条）に当たります。
民法第709条は、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、
これによって生じた損害を賠償する責任を負う」としており、
駐車場の利用を妨げられた人は無断駐車をした人に損害賠償を請求することができます。

ここでいう損害は、民法第709条にある「これによって生じた損害」のことですから、
実際に請求できるのは駐車料金相当額。ですから、数千円といったところです。

したがって法的には「無断駐車は罰金10万円」というのはかなり難しいと言わざるを得ません。

とすると多少の法律知識を持つ人や、
無断駐車をしても大したお咎めのないことを経験した人には抑止効果を望めなくなってしまいます。

http://www.leondesign.co.jp/column/parking-violation-law/

よく「無断駐車は罰金10万円！」と表記している駐車場が有るようですが、無断駐車は実はれっきとした違法行為になります。

ですが、損害賠償を請求すると言っても、駐車料金くらいしか請求が通らないため、1日2日の無断駐車で実際に10万円の罰金が取れる訳では内容です。

個人が決めたルールと法が定めたルールはまた違うということですね。

そのため、罰金表記を無視して平然と無断駐車される方も多いようで、駐車場を所有する人々は日々悩まされています。

東京都府中市のミニストップの店舗で、店側が駐車場の車のタイヤをロックし
「はずしてほしかったら４万ください」などと貼り紙をしたところ、ツイッター上などで批判の声が上がった。

無断駐車への注意喚起のために店側が用意した車だったが、批判を受けて撤去した。

広報によると、店員が自ら用意した乗用車に「ミニストップご利用者以外駐車禁止」と書いたコーンを乗せ、
後輪をロックした上で「はずしてほしかったら４万円ください」などと書いた貼り紙を貼ったという。

５日朝、目撃者がツイッターに車の写真を投稿すると、同社のコールセンターに
「不快」「やりすぎ」などの批判が寄せられた。

店側は車を撤去した。

https://www.huffingtonpost.jp/2017/08/07/ministop-harigami_n_17698526.html

去年の8月に起きた騒動ですが、この店舗では無断駐車が多発していたのか、店員自らの車を用いて駐車禁止のアピールをしていたようです。

無断駐車に相当悩まされていたように見えますが、確かに事情を知らない人が見たらやりすぎにも思えますね…

損害賠償を請求するにしても、誰もが利用するであろうコンビニの駐車場では、なかなか請求するのも大変ではないでしょうか…