エイズウイルス(HIV)感染を申告しなかったことを理由に、病院が就職内定を取り消したのは違法だとして、北海道の30代の男性社会福祉士が13日、病院を運営する会社に慰謝料などの損害賠償を求めて提訴しました。

この記事では騒動の詳細やその会社についてまとめていきます。

TOP画像引用元:http://afri-quest.com/archives/3654

 

エイズとは?

http://agscientific.com/blog/2016/05/top-10-u-s-cities-with-highest-rates-of-hiv-infections/
HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、
ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを"免疫"といいます)のに大変重要な細胞である、
Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスです。

HIVは大きく分けて、HIV1型とHIV2型があります。

HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染した結果、これらの細胞の中でHIVが増殖します。

このため、免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減っていき、
普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。

この病気の状態をエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)と言います。

代表的な23の疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。

HIVはウイルスのことで、エイズは指定された疾患を発症している状態のことを言うようです。

基本的には三段階に分けられており、HIVに感染した段階では風邪のような症状などが現れ、この症状は数日から数週間で自然に消えます。

その時期を過ぎると今度は何も症状が出ない期間が数年から10年程続くようですが、この期間は個体差があり、15年経っても症状が出ない人もいれば、感染から2年ほどで期間を終えてしまう人も少なくないようです。

その後、治療を受けないで自然に経過した場合、徐々に細胞を壊されていった身体は免疫力の低下により、「健康な人なら感染しないような病原体」による日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などの様々な病気に罹ってしまうのだそうです。

厚生労働省では、エイズ診断基準として23の疾患を指定しており、その中のどれか1つでも発病した時点でエイズ期となります。

カンジダ症や敗血症、単純ヘルペスウイルス感染症などが幾つかの条件をもって指定されているようです。

HIVの感染経路としては最も多いのが性行為による感染だとされています。

HIVを含む精液や膣分泌液・血液などが相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口から入り、感染するのだそうです。

その他にも注射器具の共有などの血液を介した感染、母親が妊娠中に感染していた事による母子感染なども存在します。

 

「死に至る病」と過半数認識、エイズ知識広がらず…

http://www.pref.osaka.lg.jp/shijonawatehoken/chiiki/hiv-aids.html
内閣府は、エイズに関する国民の意識を把握するため実施した世論調査の結果を発表した。

エイズに対する印象を聞いたところ、「死に至る病」との回答が52.1%に上った。

かつて「不治の病」のイメージが強かったエイズには現在ではさまざまな治療薬が開発されているが、
内閣府は正しい知識が広がっていないとみている。

感染すると完全に除去することはできないが、薬で増殖を抑制し、免疫力を維持できる。
適切な治療を続ければ、普通の生活を送り、子どもを産むことも可能という。

しかし、エイズの印象に関する質問では、33.6%が「原因不明で治療法がない」と誤解。
「通常の社会生活はあきらめなければならない」との回答も11%あった。

「不治の特別な病とは思っていない」は15.7%にとどまった。

調査は1月、全国の18歳以上の男女3000人を対象に個別面接方式で行い、有効回収率は55.7%

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030201025&g=pol

まだまだ日本ではエイズに対する知識は浸透しておらず、「死に至る病」と誤解をしている国民がほとんどのようです。

現在の医学ではまだHIVを体内から完全に排除できる治療法はありませんが、早期の治療によってエイズの発症を防ぎ、長期間に渡り健常時と変わらない日常生活を送ることができ、HIVを持っていない人と変わらないくらいの寿命が期待できるのだそうです。

治療内容としては3~4剤の抗HIV薬を組み合わせて用いるようで、開始したら一生飲み続けていくことになるのだそうです。

それでも普通の人と変わらず子供も産めるのであれば、「死に至る病」では決して無いでしょう。

 

HIV感染不告知で内定取り消し?

https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/45130